DTMerは耳が命!! どこかで聞いたことがあるようなフレーズだが、DTMerが大切にしなければならないものは色々あるものの、その中でも最も大切にしなければならないのが耳だ。
今回は筆者が実際に経験した耳のトラブル例を取り上げ、その原因や対処法を紹介する。
なお、あくまでも個人的な経験談のため、原因がわからない場合などは症状に応じて医療機関の診察を早めに受けることをお勧めする。
突発性難聴~急に耳が聞こえなくなった~
ミュージシャンに多い病気だが、プロだけでなく趣味のDTMerはもちろん、どんな人にも前触れなく起こる可能性がある病気が突発性難聴だ。
名前の通り突発的に起きる難聴である。症状は人によるが、片耳だけだったり薄っすらとは聞こえるものの、ローバスフィルターをかけたような中高域が極端にカットされたバランスになってしまう。聴こえ方だけでなく平衡感覚がわかりにくくなったり、歩くのが辛くなってしまう場合もある。
原因としては、精神的なストレスや疲れなどによるものが多いという。原因が解消されれば、1週間くらいで改善されることが多いが、初めてなった場合は別の病気の可能性もあるので、早めに耳鼻科などで診察を受けるのがよいだろう。
ちなみに、筆者は7~8年前に当時の職場のストレスが原因で左耳が突発性難聴になったことがある。診察を受けて1週間くらいで回復したが、数年ごとに再発する場合もあって突発性難聴持ち(?)というか、一度なるとその後も起きやすくなるのかもしれない。
防ぐためのポイントとしては、ストレスや過労などに気を付けること。感受性豊かだったり神経質なタイプの人は、特に起こりやすい病気かもしれない。
難聴~耳に水が入って数日聞こえなくなった~
これも難聴の一種だが、シャワーや入浴の仕方が悪くて耳の奥の方まで水や石鹸水などが入ってしまったのが原因。
普通は顔を傾けてトントンと叩いたりすると改善するが、この時は石鹸水だったのがいけなかったのか、なぜだかすぐに改善しなかった。次の日になっても聞こえば改善せず、むしろ耳の奥の方が腫れて塞がってしまい、またしてもローパスフィルターとエコーが常時かかったような状態になってしまった。
防ぐためのポイントとしては、耳を洗ったりする時にそんなに真剣に泡立てて洗ったりしないこと。耳かきや綿棒などで掃除する時もそんなに真剣にやる必要はないというし、耳は繊細なので余計なことをしない方が耳には良いのかもしれない。
粉瘤~耳たぶに変なシコリができた~
粉瘤(ふんりゅう、アテローム、アテローマ)は体の内部にできるシコリのようなもの。
原因は特になく、健康な人でも誰でも体の色々な部分に急に出来ることがあるが、出来やすい場所というのもあって、その一つが耳たぶである。
筆者の場合は20代半ばくらいから何となくシコリのようなものが出来ていて気にしていなかったが、触ったりしない限り痛みなどはないため放置していたものの、次第に大きくなってきた。耳たぶに被さるタイプのヘッドフォン装着に支障が出るようにもなった。
体の表面に出来るニキビとは違って、粉瘤は体の内部に袋状に出来ているため、潰しても再発するので病院で手術しないと根本的な改善にならない。手術と言っても粉瘤はポピュラーな病気ではあるので、東京など大都市の場合は粉瘤手術専門の病院があったりする。地方の場合は皮膚科や総合病院などを当たるとよいだろう。
筆者の場合は人生初手術だったので死を覚悟したものの、粉瘤手術専門の病院をネットで探して診察に1度訪れ、「典型的な粉瘤」との診察結果だったので翌週に手術の予約をした。手術自体は麻酔の注射の痛み意外は何も感じることなく1分くらいで終わった。2週間後くらいに術後経過や抜糸をして再発もなく完治した。
手術費用は健康保険を使って自分で払ったぶんとして2~3万くらいだったと思う。安い医療保険は日帰り手術だと保険金の対象外だったりするので、保険に入っている人は確認しておいた方が良いと思う。
まとめ 普段は何気ない耳だけど、とても大事なのが耳
耳のトラブルはDTMはもちろん、音楽鑑賞や普段の生活にも大きな支障が出る。耳は大切な扱わなければならない。
上記はあくまでも個人的な経験談なので、耳のトラブルが起きた時は自己判断せずに早めに診察を受けるのが良いだろう。