【PR】12万以上の対象作品が聴き放題!! Amazonのオーディオブック無料体験はこちら

いま世界から注目される日本の「シティポップ」という音楽ジャンルとその代表曲たち

いま世界から注目される日本の「シティポップ」という音楽ジャンルとその代表曲たち

シティポップという音楽ジャンルをご存じだろうか?

シティポップ(シティ・ポップ、CITY POPとも表記される)とは、1970年代~1980年代に日本で流行したポップミュージックのこと。ジャンルというよりはムードを表す言葉であったとも言われる。

リゾートをイメージさせたり、都会的で洗練されたメロディーや歌詞を持つことが多いのが特徴。高度成長期を経て物質的に豊かになり、都会に高層ビルが立ち並んだ当時の時代背景が関連していたり、一方で都会的で無機質なものへの虚しさ、儚さを表現したような楽曲が多いのも特徴と言えるだろう。

ネットを通して海外で人気に火が付いた

80年代生まれの筆者をはじめ、比較的若い世代の日本人でもシティポップをリアルタイムで聴いた経験がなかったり、そもそもシティポップをよく知らない人は多いと思う。

しかし、このシティポップというジャンルが近年はネットを通して海外で注目されている。竹内まりや『Plastic Love 』が特に有名だが、世界で注目されているという状況を背景に、日本の音楽雑誌などでも特集が組まれたりと再評価されているのだ。

今回はシティポップの代表曲と言われるものの中から、独断と偏見でいくつかオススメ曲を紹介したい。これからシティポップを聴いてみたいという人の参考になればと思う。

山下達郎『FOR YOU』(1982年発売)

シティポップの原点と言われることもある、まさに「シティポップと言えばこれ!」というようなアルバム。

アルバム全体の印象として、爽やかな初夏の街角やリゾート地の海辺を連想させるようなファンキーで軽快なリズム、そして清涼感のあるボーカルが特徴。

時代背景としてはカーステレオが進歩したりウォークマンが登場した時期であり、一定のクオリティを保ちながら音楽をアウトドアに容易に連れ出せるようになったというのがある。ドライブや街角で聴く定番アルバムとして人気だったという。

数回に渡ってリマスター版が発売されている。最新の2002年版はアーティスト本人監修によるデジタル・リマスタリング音源を使用。

大滝詠一『A LONG VACATION』(1981年発売)

こちらもシティポップの定番として人気のアルバム。通称で『ロンバケ』とも言う。

ジャケットやアルバム名からして、まさに完全リゾート仕様。発売された当時はラジカセ、カーステレオ、ウォークマンと、どの場面でも『ロンバケ』のカセットテープは必需品だったという。

個人的にはアルバム1曲目の『君は天然色』に現代のDTMでもよく使われるような印象的な効果音(プシュワ~というような音)が所々に入っていたりと、今どきの楽曲作りにも通じる部分があるように感じた。バラエティに富んだ音色を使った楽曲作りは、DTMで曲作りを楽しんでいる人にも参考になるのではないかと思う。

鈴木茂『LAGOON』(1976年発売)

ジャズやボサノバ、ラテンなど様々な音楽ジャンルのテイストを取り込んだ“リゾートミュージック”の代表アルバムとされる。

1970年第後半の時代背景としてはウォークマンのヒットやオーディオブームによって、あらゆる音楽ジャンルが活況にあったという。ニューミュージックという呼称がそれを表すように、新しい音楽が求められているような時代であったという。

鈴木茂氏は1970年に『はっぴいえんど』というバンドで活動し、その後もソロ名義でアルバムを発表している。

下記のアルバムは全編インストゥルメンタルでいわゆるシティポップではないが、ゆったりしたリゾート感あふれる癒しのサウンドでオススメ。

EPO『Vitamin E.p.o』(1983年発売)

1980年代にデビューしたEPOはシティポップ第2世代とされる。

当時は最先端のシティポップをCMなどに起用するのが流行しており、大手企業のCMやテレビ番組のテーマソングなど、至る所にEPOの楽曲が使われており、商品をヒットさせるための曲作りに追われていたような時代もあったという。

資生堂のイメージソングとして起用され、代表曲の一つである「う、ふ、ふ、ふ、」はその後、広瀬香美など様々なアーティストにもカバーされている。EPOオリジナルの楽曲としては『Vitamin E.p.o』などに収録されている。

下記アルバムには「う、ふ、ふ、ふ、」の広瀬香美によるカバー曲が収録されており、デジタルポップという軽快な楽曲でこちらもオススメだ。

ミクDTMカテゴリの最新ミク記事

top