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【ミキシング】ベースとキックの周波数を棲み分けさせるテクニック

【ミキシング】ベースとキックの周波数を棲み分けさせるテクニック

今回はミキシングの中でもポピュラー(?)な悩みの一つ、ベースとキック(バスドラム)を上手く共存させる方法について解説する。

この2つの楽器は、楽曲の中でも低音~中低音に位置している。そのため、何も考えずにミックスすると2つが干渉して、低域が音割れを起こしたり、よくても低域がモワ~や、ボワ~ンという飽和状態になってしまう。

解決法は周波数を棲み分けすること

ベースとキックの周波数をイコライザーで調整し、棲み分けさせることで解決させることができる。

どちらの楽器をより低い周波数にするかというのは、楽曲のジャンルや楽曲ごとの方向性によっても異なるが、J-POP系のジャンルにおいては、個人的にはキックを下にした方がしっくりくる場合が多い。

なぜなら、ベースはシンセベースでもエレキベースでも音程を持っていて、ベースラインを「演奏」しているからであり、それを活かしたいというのがある。アナライザーで波形を見ればわかるが、割と高い帯域まで音の成分が含まれていることもあるのだ。

このあたりの周波数棲み分けのテクニックは、下記の書籍に詳しく触れられているので詳しく知りたい人は勉強してみよう。

ベースのイコライジング例

楽曲によるし、全体のサウンドバランスにもよるので、あくまでも例だが、このような波形をイメージすると上手くいくことが多い。

70~100Hzあたりにピークがあるので、それを生かす形で前後を削る形でイコライジングカーブを作った。ベースの音色によっては中高域成分も含まれていることもあるので、ジャンルや楽曲の方向性によっては中高域を生かした方が良い場合もある。

キック(バスドラム)のイコライジング例

キックも音色によって様々だが、一般的にはキックが楽曲の一番低い周波数を担当することになる。この曲の場合は200Hzくらいまであれば良いと判断したので、それ以上の周波数をカットするようなカーブを作った。中高域がスネアドラムなどに干渉してごちゃごちゃしてしまうのを防ぐ意図である。

音色や楽曲によっては中低域成分が大事な場合もあるので、あくまでも全体のバランスを聴いて考えるのが重要である。

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