無料で使えるフリードラム音源「MT-PowerDrumKit2」をCubaseで使う方法を紹介する。
MT-PowerDrumKit2とは
MT-PowerDrumKit2は過去には有料で販売されていた製品が無料化したものなので、音のクオリティ的にはDAW付属の音源はもちろん、有料で販売されているドラム音源にも引けを取らない。
それどころか、曲のジャンルや使い方によっては「そのへんの有料ドラム音源より使い勝手がよいのでは?」と思ってしまうくらいの無料ドラム音源だ。
Cubaseはもちろんのこと、主要なDAWで使用することができる。
1、まずはMT-PowerDrumKit2をダウンロード
特に登録などの手続きは不要。下記サイトから使用しているOSなど環境に合ったものをダウンロードしよう。
なお、下記手順では64bit環境のWindows、VST3版を前提に紹介する。
2、ダウンロードしたファイルをVST3フォルダに入れる
上記サイトからダウンロードしたZipファイルを解凍すると出来るファイルをフォルダごとCドライブのVSTフォルダに入れる。
一般的には下記のフォルダが該当する。
C:\Program Files\Common Files\VST3
3、Cubaseを立ち上げてVSTインストゥルメントを登録
メニューの「スタジオ」にあるVSTプラグインマネージャーを開く。
「MT-PowerDrumKit」が読み込まれているはずなので、右側にドラッグしよう。これでドラム音源として使用することができる。
MT-PowerDrumKit2が最強である理由とサンプル音源
百聞は一聴(?)にしかずなので、まずはMT-PowerDrumKit2のサンプル音源を聴いてみよう。下記は付属するドラムパターンの一例から録音したものである。
筆者は有料のドラム音源もいくつか持っているが、それでもMT-PowerDrumKit2が最強だと思うのは下記の点からである。
・操作がシンプル。やれることが少ないので初心者でも迷いがない
・動作がDAW付属音源並みに軽い(容量は100MB程度)
・加工に苦労せずとも、そのままでも迫力ある生ドラムっぽい完成された音
・ポップス系やロック系の曲などに使い勝手がよい
・ドラムパターンが付属していて初心者でも楽曲制作にも使いやすい
・10年くらい前から存在している音源でサポートが安定的
思いつくデメリットとしては、細かくパラメーターをいじりたい人や、ポップスやロック系でない楽曲の場合は使うのが難しい場面もあるかも・・・という程度。
MT-PowerDrumKit2の音が出ない場合は?
MT-PowerDrumKit2は全機能が無料で使えるものの、起動時には寄付を付け付ける画面を表示される仕様となっている。
寄付画面を一度表示させないと音が出ないので、音源を初めて使う場合やプロジェクトを立ち上げた場合は確認してみよう。
ちなみに寄付は1200円からすることができる。気に入った場合は検討してみよう。