世界的なレコードブームが再来!? ストリーミング時代のレコード入門と高音質の秘密

世界的なレコードブームが再来!? ストリーミング時代のレコード入門と高音質の秘密
ストリーミング時代に世界的なアナログレコードブーム再来

デジタル時代の昨今、音楽を聴くスタイルはストリーミングが主流。若い世代ではCDすら買うことがないという人が多い。

そんな中、アメリカの若者の間でアナログレコードが「カッコイイ」ものとして注目され、世界中にブームが飛び火。日本でもソニーが29年ぶりにレコードの再開するなど、音楽ファンの間でレコードブームが起きているというのだ。

CD自体の売り上げが減っているというのもあるが、今やレコードの売り上げはCDの売り上げを超えるほどなのだ。

アナログレコードはCDより高音質?

レコードの音はアーム先端にある針で物理的に読み取る

CDとレコードの音質に関して、よく言われることに「レコードの方が音がいい」というものがある。

レコードはデジタルデータで記録されたCDと違い、レコード盤に刻まれた細かな溝をレコードプレーヤーのアーム先端に付けられた針で読み取ることで再生する。細かなホコリや汚れなどはそのまま「プチプチ」というノイズになっってしまう。再生中はレコード特有の「サーッ・・・」というノイズが薄く聴こえる場合もある。

それでも「レコードの方が音がいい」というのには大きく2つのワケがあると思う。

1、レコードは周波数が自然に記録されている

1つ目はCDなどのデジタルミュージックは、データ容量の都合で人間の可聴域に合わせて高域は20Khzまでしか記録されていないが、レコードはそういったデジタル的な制限がないということである。

デジタルミュージックの場合、ハイレゾなどの特別に高音質で配信されているものを除けば、一般的なストリーミングの楽曲やMPなどの場合はもっと下の帯域でブツ切りになっている場合もある。

このブツ切りになっている部分に音楽本来の心地良さがあるというわけだ。

2、レコードは自然な音圧で記録されている

70年代の人気アイドル歌手「ピンク・レディー」の楽曲波形

個人的な感覚では「レコードは音がいい」と言われるのは、この要素が大きいように思う。

上の波形画像は70年代に国民的な人気があった「ピンク・レディー」というアイドル歌手のレコードをPCに取り込み、Sound Forge Proで音量の波形を表示させたものだ。音の強弱や余韻などが生で聴いた時と似たような自然なバランスで記録されている。

DTMをやっている人ならよく見る波形だと思うが、DTMで言えばコンプレッサーやリミッターの類があまりかかっていない自然な状態に近い。

それに対して現代的なデジタルミュージックの波形はどうかというと、次の画像を見て頂きたい。

Perfume「レーザービーム」の波形

現代的なアーティストとしてPerfume「レーザービーム」の波形を表示させたものだが、一般的なレコードに記録されている波形とは一見して別物である。

デジタルミュージックの波形はイントロや間奏を除けば、ほとんど最初から最後までフルボリュームで音がギュウギュウ詰めにされているような状態なのだ。小さな音や余韻を圧縮して潰すのが一般的。これには音の“見かけ上”の迫力を出すという商業的な理由が大きいが、市販のプロが作った現代的なポップス系の楽曲は、ほぼ全てがそのような波形になっている。

ジャズやクラシックなどのジャンルを除けば、ポップス系の楽曲は大抵がこのような状態なのだ。

レコードの波形もデジタルミュージックの波形も、たまたま取り上げたものがそうだというわけではなくて、それぞれの一般的な傾向を示している。

レコードを聴くのは音楽と真剣に向き合うこと

アナログレコードのジャケットイメージ

レコードはCDやストリーミングに比べて、何かと手間暇がかかる。その引き換えにレコードにしかないものがあるように思う。

まずレコード盤自体が大きい。これは保管に場所をとるというのもあるが、CDの4倍くらいの面積があるのでジャケットそのもののアート性が高い。歌詞カードもデカいので、作品によっては写真集みたいになっていたり、一つの作品として作り込まれているものが多い。

そして、レコードはプレーヤーにセットするのも一手間かかる。フルオート対応のプレーヤーなら「針を落とす」操作は自動化されるが、両面に記録されている場合は片面の再生が終わったら自分でひっくり返さないとならない。片面は20分くらいなので、20分に一回はひっくり返したり、レコードを取りかえる動作が必要。

レコードで音楽聴くというのは、まさに「音楽を聴く」という行為そのものである気がする。ひっくり返したり再生や停止の操作をしないとならないので、何か別のことをしながら流しでレコードを聴く・・・というのはあまり向かないから、必然的にそうなるというのもある。

アプリなどでストリーミングでBGM的に音楽を聴くのとは、別次元のことのように思えてしまうのだ。

レコード初心者にオススメの機種

レコードプレーヤーはCD登場で完全になくなったというわけではなく、コアなオーディオファンに需要があったためか、5千円くらいから買える安いプレーヤーから、音質重視の高級品まで幅広い選択肢がある。

ここでは新たにレコードを始めたいという初心者にオススメの2タイプを紹介しよう。

一体型で持ち運び簡単なトランクタイプ

このタイプは国内メーカーだとオンキヨーなどから販売されていて、海外メーカーからの沢山のタイプが販売されている。

小型のスピーカーが内蔵されていて、USBメモリへの録音機能やBluetooth接続などデジタル的な機能が融合されているものが多い。外部スピーカーへの接続もサポートするが、音質重視というよりは気軽に好きな場所でレコードを楽しみたいという場合にオススメ。

じっくり音質重視で楽しむならAT-LP60X

自前のスピーカーと接続してレコード本来の高音質を楽しみたい場合にオススメなのがオーディオテクニカのAT-LP60Xというプレーヤー。

1万円台前半という低価格ながら、古くからレコード針を手掛ける専門メーカーだけに定評の高い製品だ。

色違いの赤バージョンはこちら。

値段は上がるが、Bluetooth接続に対応したバージョンもある。接続する機器に合わせて選びたい。

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