ミクさんと亜美真美ちゃんは、4泊5日の旅程で亜美真美大島(奄美大島)にやって来ました。
奄美大島は東京や大阪から、それぞれ1日2往復ほど飛行機が飛んでいます。奄美大島は鹿児島県の島なので、鹿児島市や周辺の奄美群島の島々を結ぶ飛行機も数多く飛んでいます。
地図で見ると奄美大島は九州と沖縄本島の中間あたりにあります。気候的には亜熱帯で、ほぼ沖縄と同じです。
1日目 奄美空港~奄美最大都市・名瀬への旅
ミクさんたちが降り立った奄美空港は、奄美大島の北東の海上にあります。奄美大島の中心市街地である名瀬行きのバスは30分ごとに出ていて、55分程度で名瀬に行くことができます。
「しまバス」というバス会社が奄美大島では大手で、空港~名瀬、さらに南部の古仁屋(せとうち海の駅)までを南北に縦貫する路線などがあります。
奄美大島に降り立ったミクさんたちは、そのまま宿泊地の名瀬に向かっても良かったのですが、空港の近くを歩いてみることにしました。空港の観光案内所で色々聞いたところ、近くに「奄美パーク」という観光施設があるらしいです。名瀬周辺よりも、空港付近の方が海が綺麗とも聞きました。
ミクさんたちは空港から奄美パークの方へ歩いて向かう途中、北海道の看板が見えてきました。
「北海道 函館 伝統的建造物 古稀庵 こきあん」と書かれています。確かに、函館には伝統的建造物の古稀庵というものがあるようです。ただ、何故このタイミングでこの看板があるのかは、そのときも今も謎です。
途中、海のすぐ近くの道を歩いたりもしました。
30分くらい歩いたら、奄美パークの入口が見えてきました。
ミクさんたちは奄美パークにある展望台に昇りました。奄美パークは一部に有料コーナーもありますが、屋外の公園や展望台は無料です。
展望台でのミクさんたち。
亜美真美ちゃん。
ミクさんたちは展望台を後にして、奄美パーク内にある博物館のような施設に行きました。
ここには奄美大島を始めとした奄美群島の島々の模型があります。
アマミノクロウサギは、国の特別天然記念物です。奄美大島と徳之島のみに生息している固有種で、体長は40cm~50cmくらいです。ウサギの仲間で最も原始的な姿を残していると言われています。
奄美大島ではアマミノクロウサギをモチーフにしたお土産品が多いです。本物のアマミノクロウサギが見たい場合は、ナイトツアーなどのアクティビティに参加する方法が一般的です。アクティビティは主催する業者に電話予約したり、「じゃらんnet」などの旅行サイトから申し込める場合もあります。
ミクさんたちはアマミノクロウサギの模型も見たので、しまバスに乗って名瀬市街地に向かうことにします。
バスは名瀬市街地に入りました。ミクさんたちは一旦ホテルにチェックインしました。
ちょうど、この日から「GoToトラベル 地域共通クーポン」の配布が始まったので、ホテルで宿泊代金の15%相当が渡されました。地域共通クーポンはGoTo事業に申請済みの飲食店やお土産屋さん、観光施設、一部の交通機関などで使うことができます。開始直後の10月現在では、使える店は限定的です。
ミクさんたちが宿泊するホテルのすぐ近くには「屋仁川通り」という、居酒屋や飲食店などが集まるエリアがありました。鹿児島県内でも2番目の規模で、地元では親しみを込めて「やんご通り」と呼ばれています。
名瀬の夜の街を散策します。中心部には綺麗なアーケード街がありました。遅い時間なので空いている店は少ないですが、日中は賑わっているようです。
この日、ミクさんたちは外食しようとも思いましたが、スーパーに売っているものも気になって仕方なかったので、スーパーで食べ物を買ってホテルのお部屋で食事をすることにしました。
奄美大島のスーパーでは、沖縄に近いラインナップの商品が売っていました。沖縄でお馴染みのポーク卵おにぎり、サーターアンダーギーなども普通に売っています。まるで沖縄のスーパーに来ているかのようでした。A&Wのルートビアのクリームソーダは、沖縄ですら売っている店が少ないですが、1店舗目でクリームソーダを見つけました。沖縄以上に沖縄な部分もあります。
ホテルのレストランにいた島のお姉さんに聞いたら、奄美大島の食べ物は沖縄に似ているそうです。政治や経済、交通網は鹿児島県ですが、食文化に関しては沖縄県の影響が強いのでしょう。お酒は黒糖焼酎が名産で沢山の銘柄があります。名前のイメージよりはクセがなくて飲みやすく、中の人が飲み干してしまいました。
2日目 6年越しの恋が叶う!? 鶏飯2連発と瀬戸内紀行
2日目の朝、ミクさんたちはホテルの朝食バイキング会場に向かいます。
奄美大島には鶏飯(けいはん)という伝統料理があります。昔、薩摩の役人を持てなすために考案された鶏肉の炊き込みご飯のような料理がベースになっていて、その後、現代的にあっさり目に改良されたのが今の鶏飯なのです。
ミクさんは2014年頃から奄美大島に行けるチャンスを伺っていましたが、その頃から鶏飯は気になって仕方なかったのです。今回、6年かがりで奄美大島に来ることができたので、鶏飯は絶対に食べたいと思っていました。鶏飯を食べずに帰るわけには行きません。6年間の片思いの恋が叶う瞬間です。
みくりすたる☆さんと鶏飯。
朝食会場の鶏飯ブースにも説明書きがありますが、ご飯の上に鶏肉を刻んだもの、シイタケの煮付け、卵、漬物を盛りつけ、出し汁をかけると鶏飯になります。具材や出し汁は店ごとに伝統や拘りがあるように思います。
盛り付け方や具材は個人の好みもありそうですが、赤い福神漬けは隣にあったカレー用のものを間違っていれてしまっただけです。一般的には入れない気がします。
鶏飯は具沢山の豪華な雑炊、お茶漬けのようなイメージです。出し汁の香りと具材の見た目の華やかさもあって、VIPを持て成すための料理という気がしてきます。
朝食で念願の鶏飯を食べたミクさんたち。この日は奄美大島の南部にある瀬戸内(せとうち)という街に行きます。しまバスのフリーチケットを買うために、しまバスの本社に向かいます。
乗り放題券は3日間用で4,200円です。1日用、2日用もありますが、それなりに長距離を乗らないと元が取れません。事前に計画を立ててから買うと良いでしょう。
「しまバス」はバス車内での運賃支払いはGoToクーポンが使えましたが、この乗り放題券の購入については事前に現金で空港カウンターか、しまバス本社で買う必要があります。早朝の一部のバスは例外的に車内でも買える場合があります。
ミクさんたちを乗せたバスは、島の南に向かって進んでいきます。
ミクさんのバスが走っているのは、鹿児島市から種子島、奄美大島を経由して沖縄本島へと続いている国道58号線です。1時間半くらい、山道のようなところを走って、トンネルをいくつも抜けて瀬戸内の古仁屋地区に向かいます。
終点の「せとうち 海の駅」に着きました。ここから奄美大島の南側にあるいくつかの島にフェリーが出ています。今日はフェリーやバスの時間的に日帰りで行ける島がないので、瀬戸内の街を散策することにします。
海の駅の近くには海上タクシーが待機しています。船をチャーターして周辺の島に向かうこともできます。
海に近寄ってみると水の透明度が高くて、大きな魚が沢山泳いでいるのが見えました。
雪ミクさん。
コーラル橋という、きれいなアーチを描いた橋がありました。
瀬戸内町の中でも港のある古仁屋は最も栄えている地区です。古仁屋の街を歩いてたミクさんたちは、お腹が空いてきたので食事のできるお店を探しました。
ミクさんたちは「和食レストラン 丸屋」というお店で、鶏飯を頼みました。お店で鶏飯を頼むと、写真のように出し汁や具材が別々に付いてくるスタイルが一般的です。すき焼きセットのようにも見えますが、鍋に具材を入れるのではなく、写真右下のお椀に盛り付けます。
盛り付けたら完成です。ここのお店は紅生姜と刻み海苔が入っています。
ミクさんは夕方の名瀬方面行きのバスの時間まで、近くの須手公園という場所で過ごすことにしました。小さい砂浜などがあります。
岩場の上で景色を眺めるミクさんたち。
こちらは「みき」という奄美大島伝統の発酵飲料です。沖縄にも「ミキ」という米や砂糖などで出来た飲み物がありますが、奄美大島の「みき」は、サイマイモも使われています。奄美大島の人ならば、誰でも飲んだことがあるそうです。甘酒のようにドロっとした飲み心地です。
17時過ぎに名瀬市街に向かう最後のバスが出ます。ミクさんたちはそれに乗って名瀬の街に戻ることにしました。
名瀬の街に戻ったら「鳥しん」という鶏肉料理をテーマにした居酒屋に行きました。奄美大島は鶏飯を始めとして、鶏肉料理が多いところです。焼き鳥屋もよく目にします。
鳥しんは様々なメニューがあるので悩みましたが、鶏飯をイメージした鶏飯風のラーメンを頼みました。沖縄のようにゴーヤを使った料理もあり、ビールも沖縄産のオリオンビールがありました。
鶏肉の出汁の効いたスープと、豪華な具材、コシのある太麺で、普通にラーメンとして美味しいとミクさんは思いました。ラーメン通の人にもぜひ食べて欲しいメニューです。
明日、ミクさんたちは瀬戸内に早めの時間に行って、今度はフェリーで奄美大島のすぐ南にある加計呂麻島(かけろまじま)に出かけてみることにしました。
後篇はこちら
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この旅行記で滞在したホテルはこちら
すぐ隣に「ホテル ウエストコート」というバスの停留所があり、奄美空港や瀬戸内方面に向かうバスに乗るのに便利です。ホテルを出てすぐの場所に「やんご通り」があり、居酒屋や飲食店にも出かけやすい立地です。朝食バイキングにある「鶏飯」も専門店のような味なのでオススメです。