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Rolandの無料DAW「Zenbeats」レビュー! スマホとWin/Macで連携できるのが特徴

Rolandの無料DAW「Zenbeats」レビュー! スマホとWin/Macで連携できるのが特徴
スマホアプリ的だがPCでの起動画面

DTM界隈の老舗メーカーのRolandが2019年9月にリリースした無料から使える「Zenbeats」というDAWのざっくりレビュー。

このDAWはiOS、Androidに対応し、スマホやiPadなどのタブレット端末はもちろん、自宅ではWindowsやMacでガチに使うこともできる(?)というDAWだ。

Rolandがイチから開発したわけではなくて、アメリカの企業から回収したようなやつらしい。なのでインターフェースは日本語化できるものの、どことなく海外製DAWのテイスト。そして、利用するのがPCであっても終始スマホアプリ的なインターフェースなのだ。

Zenbeats: Music Creation App - Roland Zenbeatsは、あなたの感性をよどみなく注ぎこめる、直感的な音楽制作をかなえるアプリケーションです

公式の紹介動画はこちら

まずは雰囲気から入ろうぜ(?)ということで、公式のイメージ動画を試聴頂ければと思う。

実際に起動していじってみた

インストール容量はPCでも小さめなのでサクっと入れられる。音源がちょっとしかない気もするが・・・。

CubaseなどのPC用のDAWとの比較になるが、使い方は見たまんま簡単・・・とはいかず、独特の操作体形というか、スマホアプリ的。機能へのアクセスや、制作モードの切り替えなどはアイコンのイラストから推測する必要がある。

無料レッスンはそれぞれ1分くらいで終わる内容

日本の会社がリリースしている新規のDAWだからヘルプページが充実しているかと思ったが、残念ながらそうではない。最低限のQ&Aが公式サイトにあるという程度。しかし、アプリ内にチュートリアル(レッスン)が用意されているので、最初に何をすれば曲作りを始められるか?という部分だけは理解できるはず。

しかし、そのチュートリアルは無料状態では序盤の段階でロックされている。Zenbeatsの場合、無料でフル機能が一定期間使えるというタイプではなくて、無料だと機能制限がかかった状態でずっと使えるというタイプだ。課金でパワーアップしていく感じ。

画面の切り替えやインターフェースはCubaseを使っていた自分にはわかりにくいと感じたが、普段使っているDAWによっては操作感が似ているものもあるというから、人によりけりかもしれない。

最大のメリットはスマホ→PCでの連携

他のDAWと比べて優位性があると言えるのは、スマホやiPadなどのタブレット端末からPCへの連携だろう。

アイコン命なインターフェース、画面構成

アプリ内からGoogle DriveやOne Driveに制作中のプロジェクトを保存することができるので、スマホなどでざっくり作って、続きはPCの大きい画面&高スペック環境でガチで制作する・・・ということがシームレスにできそう。ただ、自分の環境ではセキュリティエラーのようなものが出てしまって、Google Driveにはうまく接続できなかった。

初音ミクなどボーカロイドとの連携は?

課金しないとVST2の外部音源は使えない模様・・・

基本的な機能と限定的なチュートリアル(レッスン)は無料で使用できるものの、VST2の他社音源を読み込む機能は無料状態ではロックされている。このあたりの機能は課金しなければ使うことができないのだ。

VST読み込みに対応しているので、PCの場合は初音ミクのPiapro Studioを使うことが理論的には可能だと思う。今回は課金しなかったので実際にスムーズに動くのかどうかは不明。

ZenbeatsはMIDIでの打ち込みの他、一般的なDAWと同じくオーディオファイルを扱うこともできるので、ボーカロイド部分をWavで書き出して・・・という使い方なら、ボーカロイドと連携して使うこともできるだろう。スマホなどのモバイルではこの使い方になると思う。

課金すると機能が解禁される仕組み

料金はポイント制のドル建て。初見ではわかりにくいが、1ポイント=1USドルくらいの模様。

スマホやPCなど全デバイスをアンロックをする場合だと、日本円にして1万7千円程度の模様。特定のデバイスごとにアンロックすることもできる。全部の機能を試してから課金するというのができればよかったが、課金してみないと全貌がわからないという不安があったので、今回は課金しなかった。

まとめ Zenbeatsの良い部分、悪い部分

今回は無料で使える部分のみでざっくりレビューをお届けしたが、結構、割り切った作りのDAWのように感じた。制作スタイルや使うデバイスによって、人を選ぶDAWとも言えるだろう。

アプリ内のループ素材購入画面・・・課金アイテム的な?

良い部分

・無料から使える
・スマホでもPCでも使える
・プロジェクトを相互に連携できる
・全デバイスをアンロックしても1万7千円程度?とそこそこ安い(たぶん)
→2020年4月現在、キャンペーンでiOS/Android版は無料でアンロック可能

悪い部分

・チュートリアル(レッスン)が序盤を除けば有料
・ヘルプが未整備で使い方を学びにくい
・スマホアプリ的な画面で、PCのDAWライクではない
・付属音源、ループ素材が少なすぎる(無料状態)
・機能のアンロックとは別に、ループ素材や音源は別料金の気がする…
・機能的な部分だけ言ってもCubaseなどPCのガチなDAWには劣る気がする

出先で軽く音楽制作を~というような使い方なら無料でもできるので、使う人次第なDAWという感想を持った。

Zenbeats: Music Creation App - Roland Zenbeatsは、あなたの感性をよどみなく注ぎこめる、直感的な音楽制作をかなえるアプリケーションです

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