
先日、ヨドバシカメラのオーディオ機器的なものを売っているコーナーに行ったら、以前はあまり見たことがないデバイスが売られていた。
新しくて自由な音楽視聴スタイル
BTスピーカーやBluetoothスピーカー、ワイヤレススピーカーなどと呼ばれているもののことだが、小さなものだと子供の拳くらいの可愛いサイズ。スマホなどBluetoothに対応した機器と接続して使うスピーカーなのだ。
家の中で使うのはもちろん、大抵はバッテリーを内蔵しているのでアウトドアに持ち出すこともできる。
あまり深く考えず、3千円くらいと手頃な価格のSONYのBluetoothスピーカー「SRS-XB01」を買ってアウトドアシーンで初音ミクの曲を鳴らしてみた。
設定はそんなに難しくない
基本的にイヤホンも未だ有線派の私は、Bluetoothで音楽を転送するという行為自体が初体験でドキドキ。
BTスピーカーの電源を入れると、音楽を送信する側の機器をスキャンするモードになる。この状態でスマホのBluetoothをオンにすると接続できる機器として、待ち受けしているBTスピーカーの型番が表示される。
「ぽーん♪」というシンプルな音がスピーカーから出ると設定が完了。以降、スマホから出る音という音はすべて、BTスピーカーから出るようになる。
つまり、音楽再生アプリはもちろん、ゲームや動画の音も全てBTスピーカーから再生されるのだ。今回は試していないが、多くのBTスピーカーは通話にも対応している。
また、機種にもよるが、このBTスピーカーはステレオミクジャックでの音声入力にも対応しているので、Bluetoothに対応していない機器と接続したい時も安心だ。
サイズや値段から想像するより、普通に聴ける音質
正直、子供の拳くらいの小さいスピーカーなので、物理的な常識から考えても大した音質は期待していなかった。
しかし、実際に音楽を再生してみると、意外や意外、普通に聴ける音質で驚いてしまった。さすがに高級なオーディオ用スピーカーセットなどに比べると別物ではあるが、意外と低音のベース楽器やバスドラムのビートが再生される。
本当に低い音は物理的に出ないのだが、音楽として心地よい部分のベースライン的な音がきちんと出ているのは凄いと思った。スマホやiPadのスピーカーはほとんどベース楽器やバスドラムの音が出ないので、ちゃんと「スピーカー」という役割を果たしていると言えるだろう。
この機種の場合になるが、特にラジオ番組などを聴いた時は、人の声の周波数に重きを置いているようで、声がとてもリアル。初音ミクなどボーカル楽曲にも威力を発揮するので、ポップス系の楽曲の再生にも向いている。
アウトドアで聴くのが楽しい
BTスピーカーは部屋の中で聴くのももちろんのこと、外に持ち出すと楽しさが無限大に広がる。
この機種の場合、アウトドアでも使いやすいように防水機能があり、実際に使って試したところ、大体カタログ表記通りで5~6時間程度も再生することができた。
キャンプや釣り、バーベキューなど屋外のイベントで気軽に使えるBTスピーカー。初音ミクの曲を外で気軽に楽しみたい方は、ぜひ試してみてはいかがだろうか。