初期の初音ミク文化を知れるアイテム
秋葉原の中古グッズ店で手にしたのは、最近のグッズではないなと、一瞬でそれとなくわかるデザインの「初音ミク ミキシングボックス」と書かれた箱。
2008年に講談社から発売されたもののようだった。2018年現在に代表曲として知られている曲のほとんどはまだなかった時代で、TBS初音ミク時件に代表されるように、メディア等での扱いも定着しておらず、またユーザーも初音ミクの扱い方を試行錯誤していたような、ある意味、カオス的な時代のグッズである。
箱の裏面はこちら。
“ミクの魅力が満載!! ギュッとつまった『ミク箱』をお届け”というキャッチコピーには、非常に熱量を感じる。
内容物は、冊子+DVD+フィギュア
ボーカロイドの知識やイラストが多数掲載された冊子、PCやMacで読み取るDVD-ROM、ねんどろいどプチ程度のサイズのフィギュアが内容物。
それ以外に、自分で作るペーパークラフト初音ミクのPDFファイルがDVDに入っており、大きく4コンテンツとなる。
単品流通は少ない、希少なフィギュア
付属するフィギュアの写真はこちら。DVD内でも登場する、初期のミクのイラストが元になっている。
DVDの内容
Piaproで当時募集されていた、都道府県別の曲やイラストなどが収録されている。
ただ、2008年と古い時代のものなので、WindowsXPなど当時のPC環境に合わせて作られており、2018年現在主流のWindows7やWindows10では、一部、正常使用することができないようである。
具体的には、当時流行っていたフルFlashのWEBサイトを模した作りとなっており、Flashが動作するWEBブラウザが必要。Chromeの現行最新バージョンでテストしたところ、音声や画像が正常に表示されないなどの不都合があった。
しかし、収録曲はDVD内にアクセスすればファイルとして直接再生することもできるので、2008年当時のミク事情を知りたい方には、おすすめできる貴重なグッズとなっている。