手軽でおいしい沖縄料理の定番「フーチャンプルー」を家庭で作ってみよう

沖縄料理の定番と言えば、本土でも知名度の高いゴーヤーチャンプルーがまず思い浮かぶと思います。

チャンプルーは伝統的には豆腐と野菜などの炒め物のことを指しますが、必ずしも豆腐が入っていないチャンプルーもあります。

ソーメンチャンプルーや、今回紹介する麩を使ったフーチャンプルもその一つです。

フーチャンプルーで使う麩について

麩は中国から日本に伝わったとされますが、いつ頃伝わったかについては諸説あり、室町時代説、奈良時代説、大和朝廷時代説などがあるようです。

いずれにしても、数百年～千年以上も前から日本で食べられている伝統ある食品なことは確か。

麩自体や使われる料理に地域差が大きいのも特徴と言えます。

北海道や東北地方の一部ではラーメンの具として使われたり、お吸い物や味噌汁の具であったり、地域によっては、おでんや煮物として使われることもあるようです。

麩の種類も様々。

沖縄でフーチャンプルーに使われる麩は車麩と呼ばれる種類です。車麩は長い棒に生地を巻いて焼くことで作られます。

沖縄以外にも車麩が食べられている地域はありますが、沖縄県のは1層、山形県のは3層、新潟三条のは4層などの違いがあるようです。おでんの具などとして石川県でも車麩が食べられているようですが、沖縄のものとは少し違うように感じます。

麩については、調べ出すと本が一冊出来上がりそうなくらい種類の沢山があります・・・。

沖縄物産店などを除けば、本土のスーパーなどで沖縄の麩が売られていることは少ないと思いますが、沖縄のものに近い車麩を探すか、できれば通販で沖縄の麩を買うのがよいでしょう。

乾燥した状態で売られているので、一度買えば好きな時にフーチャンプルーを作ることができます。

沖縄ではチャンプルー料理は気取らない定食屋や、昔ながらの地元のお弁当屋さんなどで目にする料理。作り方に拘る必要はあまりないように思います。

麩は包丁で1センチくらいに切ってから、水に数分くらい浸して戻しておきます。

麩が戻ったら軽く絞り、卵を絡めます。お好みで醤油少しと出汁で味を付けてもよいです。

次に、軽く油を入れたフライパンにキャベツやモヤシなどのお好みの野菜と、先ほど用意した麩を入れて炒め、お好みで塩コショウや麺つゆの素、ちゃんぷるー用の出汁などで味を付ければ完成です。

沖縄では定食物やお弁当のメインのおかずとして親しまれているので、ご飯にとてもよく合います。

手軽に作れる沖縄料理なので、ぜひ作ってみて下さい。