Cubaseで音作りやミックスをする時に便利なグループチャンネルという機能。
グループチャンネルは、例えばドラムの各パート(キック、スネア、ハイハットなど)をバラバラにマスターから出力するのではなくて、一旦ドラムパートだけをまとめてコンプレッサーをかけたり、EQをかけたりするのに使われる。
ドラム以外のパートでも、関連した楽器の音を一旦まとめて音作りしたい・・・という場合に、グループチャンネルは便利なのだ。
使い方は覚えてしまえば意外と簡単
グループチャンネルの設定は覚えてしまえば簡単。
まずは、通常のトラックを追加するように右クリック(Windowsの場合)して、ポップアップからグループチャンネルを追加する。
他のトラックと同じように名前を自由に設定できるので、わかりやすいように「ドラム用」などと用途に応じた名前を付けておくとよいだろう。
モノラル/ステレオには注意
実はこのグループチャンネル、見落としがちだが初回使用時はデフォルトがMono(モノラル)になっているはず。自分の検証時には2回目以降は前回の設定が適用されるが、初回は注意が必要。
モノラル楽器の処理ならMonoで良いが、ステレオ音源の場合はステレオのグループチャンネルを作らないと全部モノラルになってしまう。
「ハイハットとかドラム楽器の音のパンを振っているのに、なぜか反映されない・・・全部、センターから出力される。ああ・・・」と途方に暮れてしまった時は、グループチャンネルがMonoになっていないか確認してみよう。
Panが思ったように反映されない原因はいくつも考えられるが、近年、ミキシングやマスタリング界隈で話題になりがちなMS処理なんかを見よう見真似でやると、Panがめちゃくちゃになってしまう場合があるので注意(経験談)。
ミキサーからパートを割り当てる
グループチャンネルが無事に作成できたら、ミキサーを表示して希望するパート(トラック)の出力を下記のキャプチャ画面を参考に、「出力ルーティング設定」を「ドラム用に」割り当てよう。
初期設定はStereo Outになっていると思うが、グループチャンネルが正しく作成できていると、プルダウンに出力先として追加される。
複数のパートを好きなように割り当てられるので、理論上は理想の音作りに一直線となるのだ(実際はそこまで甘くないが)。
グループチャンネルにエフェクトを設定する
まだグループチャンネルに何もエフェクト類が設定されていないので、ここまでの操作だとマスターから出力しているのと同じ音が出ているはず。
そこでグループチャンネル自体にコンプレッサーやイコライザなどのエフェクトを設定しよう。そうすることでマスターに送られる前に、ドラムはドラムで音作りをすることができるのだ。
それでは、グループチャンネルを使いこなして、楽しいミキシングライフを送れることを祈っている。