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【セール? 無料配布?】初心者DTMerがハマりがちなプラグイン沼の対処法と考え方

【セール? 無料配布?】初心者DTMerがハマりがちなプラグイン沼の対処法と考え方


毎年11月~年末頃にかけて、DTM界隈ではブラックフライデーやサイバーマンデーと言った割引セールが行われる。狙っているプラグインや追加音源がある人には楽しみな時期だろう。

DTMの大きな魅力と言えば、物理的に楽器やエフェクターなどを買うことなく、プラグインという追加機能をインストールするだけで全く新しい音源やエフェクトが手に入るということ。これは素晴らしい仕組みだ。

しかし、そうしたプラグインはDTMの大きな魅力である反面、初心者DTMerにとっては、時にDTM人生に終止符を打ちかねないほどに、致命的とも言える厄介な“沼”であることを認識しておく必要がある。

今回は筆者自身の反省を元に、そうしたプラグイン沼の危険性と、その抜け出し方や対処法について事例を元に冷静に考察していきたい。

事例1 無料配布や大幅割引の製品には注意

セールの時期になると通常は数万円くらいで売られているはずの音源やプラグインが無料配布、もしくは80%や90%オフなどの破格で売られることがある。大体の場合はその製品のエントリーグレードだったりする。つまり極論を言うと、機能に不足を感じて上位版を買って貰うのがメーカーの思惑だ。

エントリーグレードには、そのプラグインの目玉となる機能が搭載されていなかったり、機能が限定的であることが多い。結局、あれこそ試行錯誤した結果、思ったような結果が得られず時間と労力を使いまくった挙句、より上位の製品を購入することになるか、もしくはそのプラグインの存在を忘れる努力をするかのどちらかになるのが典型パターンだ。

しかも、こうしたメーカー配布のプラグインはそれぞれのメーカーごとにライセンス管理ソフトやアカウント登録が必要となる。試すだけでも、その設定や登録作業に時間を使うことになる。追加で資金を注ぎ込むことになった場合はまだ良い方だが、“忘れるパターン”になった場合は全てが無駄になる。

無料配布の場合は少し事情が違って、大体は少し古い世代の古い製品を処分するような形のことが多い。物理的に存在しないソフトウェアだから無理して在庫処分する必要もないのだが、新しいOSやDAWのサポートを打ち切ったり、在庫処分的な意味合いのことも少なくないので注意が必要だ。無料配布の製品にはサポートがないと思った方が良いだろう。

事例2 音源やプラグインのセット商品には注意

海外の音源やプラグインを開発している有名メーカーは、その会社の製品を詰め合わせたパッケージ商品が存在する。有名どころではWavesやNative Instrumentsuなどだ。一部のDTM系サイトなどでは、さもDTMerなら持っているのが当然というように紹介されていることもある。

しかし、冷静に考えて欲しい。お正月の福袋と同じようなものなのだ。異論もあるだろうし、例えが適切でないという可能性もある。しかし、それらのパッケージ商品は福袋と同じで、その時点のその人に合った製品だけが含まれているということはまずない。極論を言うと、使う人によっては“売れ残りを集めた使えない音源&プラグイン集”である可能性すらある。

使いもしない音源やプラグインが大半ということすらある。その人が取り組んでいる音楽ジャンルでは使いようがない民族楽器の音源だったり、DAWに高性能で使い勝手の良いコンプレッサーやイコライザーがあるというのに、わざわざ似たような効果の他社製プラグインを買ってまで導入する必要があるだろうか? 微妙に効果が違うのだろうが、初心者DTMerが使い分けられるシロモノではない可能性が99%だ。

事例3 PC不安定やディスク容量低下を招く

無料配布やセールで低価格の音源やプラグイン集を入手してほとんど使わなかったとしても、金銭的な損失で言えば限定的だろう。

しかし、エフェクトなどのプラグインは一般的にそこまで大容量ではないものの、今どきのソフト音源は数GB以上、モノによっては数十GBにもなる。特に事例2で取り上げたようなセット商品の場合は、フルインストールすると本当に何種類かインストールするだけで100GB以上にもなる。

こうした大容量の音源を快適に使うのは、高速に読み出せるSSDにインストールするのが望ましいが、使っているPCがデスクトップで1TB級の大容量SSDを搭載しているならまだしも、256
GB程度しか容量がない平均的なノートPCなら、あっという間にディスクがいっぱいになる。

DAWの動作はもちろん、OS自体の動作にも支障が出るし、DTM専用マシンでない場合は他の日常作業にも支障が出るだろう。使いもしない、もしくは使いこなせない音源のせいでPC作業全般に支障が出るというのは冷静に状況を考えるべきだろう。

対処法1 まずDAWに含まれている音源を使いこなす

プラグイン沼にハマりそう、もしくはすでにハマってしまった初心者DTMerがすぐにやるべきことは、使っているDAWに含まれている純正音源や純正エフェクトを使いこなすことだ。

Cubaseで言えば、オーディオインターフェースのオマケで付いてくるCubase Aiなどの最低グレードの製品を除けば、一般的な初心者DTMerが必要になる程度の音源とエフェクトは大体、最初からDAWに含まれているのだ。

筆者は実売1万円程度のCubase Elementsを4年くらい使っていたが、その時代に制作した有名アーティストのカバー曲のほとんどはCubase Elementsに付属する音源とエフェクトのみで事足りていた。追加音源として使っていたのはボーカロイド音源の初音ミクくらい。様々なネットで配布されているような音源やプラグインも試したが、結果的に元々含まれているモノだけで大体の制作はできる。

途中からWavesのL2というマキシマイザーを3千円くらいで購入した程度。プラグイン沼にハマりがちな初心者DTMerは、そのプラグインが必要になった時にピンポイントで買えばいいのだ。セールで詰め合わせ製品を買う必要はない。

さらに筆者自身の経験から言うと、音源集やプラグイン集を買うくらいなら、使っているDAWの最高グレードを買った方が良い。最高グレードにはそのDAWが提供する最高の機能と、動作が保証された沢山の音源やエフェクトが最初から組み込まれているからだ。導入作業やライセンス登録に手間をかける必要もない。

対処法2 使いこなすのが大変と知ろう

筆者自身、さまざまな音源やプラグインを沢山いじってきたが、これは事実だ。

プロの音楽制作者などと違って、アマチュアの初心者DTMerの場合、そもそもDTMをやれる時間が限られているはず。学業や仕事などメインでやることがあって、1日のうち数時間程度をDTMに割り当てているはずだ。

DTMはやるべきことが多い。初心者DTMerならDAW自体の操作を学んだり、音楽理論や楽器を使うならギターや鍵盤の練習も必要だろう。作詞もするなら作詞の勉強も必要だ。好きな音楽ジャンルの研究をしたり、音楽を聴く時間も必要。打ち込み自体も時間がかかるし、試行錯誤したり、ミキシング、マスタリングの作業や勉強も必要だ。

1日せいぜい数時間程度しかDTMをやれないというのに、上記のようなことをやりつつ、詰め合わせセールで買った大量の音源やプラグインをじっくり勉強する時間があるだろうか?

ヘトヘトになってしまって、挙句にPCがクラッシュ、肝心の楽曲制作自体が全く進まなくなるのが典型パターンだ。プラグイン沼経験者の筆者には、あなたがそうならないことを祈ることしかできない。

まとめ DAW純正音源&プラグインを中心に攻めよう

今回は筆者自身の反省を元に、プラグイン沼にハマりそうな初心者DTMerへのアドバイス的な記事をお届けした。

DTM界隈というのは、どうもメーカーなどからの紹介依頼などが多いのか、「とにかくこのプラグインがおすすめ」「セールだから絶対買った方がいい」「持ってないとDTMerとしてダメ」というような話が多い気がしなくもない。

主に初心者DTMerに向けての話だが、DAWに付属している音源やプラグインを使いこなすのが先だと言えるだろう。その上で、実際の制作において必要になった音源やプラグインをピンポイントで導入する、というのが正しいフローだ。

セールだからと闇雲に必要もないプラグインを大量に導入しても、結局は使う場面が少ないどころか、そのプラグインの使い方を調べたり、セッティングに時間や労力を消費してしまうだけで、打ち込みなど音楽制作自体が思うように進まない・・・というのは、よくある初心者の典型パターンだと肝に銘じよう。追加音源やプラグインは、それが明確に必要になった段階で導入すればOKなのだ。

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