PCを買い替えたり、マザーボードやSSDなどを交換する場合、DTMerの場合においては事前にDTM系のアプリやプラグインをディアクティベート(ライセンス解除)する必要がある。
最近のWindowsだと10や11だとマザーボードを交換したりクリーンインストールしたとしても、ライセンスをMicrosoftアカウントに紐づけていれば、そのままライセンス認証が通るので何の事前準備も必要ないが、DTM系アプリやプラグインについてはライセンスがハードウェアと紐づけられていることが多く、PC買い替え時やパーツ交換時には注意が必要となる。
メーカーによって対応方針は違うが、筆者が所持しているものを中心に対策を記述したい。
初音ミクV3、V4X
ライセンスがハードウェアと紐づけられているため、元PCにてディアクティベートが必要。
新PCにてインストール後に改めてライセンス認証をする必要がある。
CUbase
バージョンがグレードによって異なる。
Cubase Pro10などUSBドングルでライセンス管理しているものは事前準備は必要ない。
ソフトウェアでライセンス管理している新しいバージョンや、Elementsなどのグレードにおいては特に事前準備は必要ではないが、新PCで改めてライセンス認証が必要となる。
L2、L3などのWaves系プラグイン
事前に元PCでディアクティベートが必要。
ディアクティベートができなかった場合、前回のアクティベートから数えて1年間はアクティベートができなくなる。
有料のプランに加入するか、事前にUSBメモリでライセンス管理する方式に切り替えていれば回避できるが、L2やL3など利用者が多そうなメーカーなものの、アクティベートが難儀な部類である。
まとめ DTM系アプリはライセンス管理が前世代的
Cubase Proなどシェアの高いDAWにしても最近のバージョンまではUSBドングルでライセンス管理していたり、安めのプラグインでもディアクティベートが必須だったりと、DTM系のアプリやプラグインはライセンス管理に神経が必要である。
製品によっても対応は異なるが、海外メーカーの製品が多くてライセンス認証ができなくなると復旧が困難になる場合も少なくないため、PC買い替えやパーツ交換時にはディアクティベートやアンインストールするのが原則だと思った方が面倒がないだろう。