Cubaseのバージョン11以前はライセンス認証にeLicenserというシステムを使用していたが、2025年5月20日にeLicenserがサポート終了した影響で、再インストール等で新たにライセンス認証することが不可能となっている。
すでにライセンス認証済みの場合は継続使用は可能
2025年5月20日以前にライセンス認証が済んでいる場合は、再インストールやOSバージョンアップ、PC買い替えや使用PCの変更などをしない限りは、そのまま継続使用することは可能。
ただし、思わぬタイミングでのPCやCubase不調などで再インストールが必要になった場合に、制作に使用していた同じバージョンのCubaseを再度認証することができないというリスクがある。
影響範囲はeLicenserを使う古い製品全般
新しいライセンス管理システムのSteinberg Licensingに完全に切り替わったことで、Cubase11以前などのeLicenserにしか対応していない製品は、新規にライセンス認証ができない。
新規の認証には新しいバージョンのCubase購入が必要
新規でのライセンス認証が不可能になった古いバージョンのCubaseを持っている場合、特別に救済措置が用意されているわけではない。
サポート期間が終了したバージョンを使っている場合は、新規購入よりも少し安いアップグレード版が購入できるというだけで、すべて有料での対応となっている。
また、アップグレード版を購入する場合は、Steinbergアカウント(MySteinberg) に製品が事前に登録済みであることが必要。
Cubase 10.x以前はWindows11に非対応
グレードを問わず、Cubase 10.x以前はWindows11での動作に対応していない。
ProやArtistのグレードはUSBドングルでライセンス認証するため、ライセンスが設定済みのUSBドングルがあればeLicenserの廃止後も使用できるはずだが、Windows11の環境では起動させることができなかった。
試しにMacに新規インストールしたCubase Pro10にライセンス設定済みのUSBドングルを使って起動テストをしたところ、問題なく使用することができたため、古いバージョンのCubaseは単純にWindows11に対応していないということだろう。
Windows10のサポート終了が迫っていることもあり、Windows11にバージョンアップをする人は今後増えると思うが、Windows10で古いバージョンのCubaseを使っている場合は、お持ちのCubaseが永久的に使用不可能になる場合があることを頭に入れておきたい。